新型コロナウイルス感染症対策についてはこちら

当院では従来の飲み薬や貼り薬による治療に加え、最新の治療法として禁煙アプリ(保険適応)を利用した禁煙治療おこなっています。
禁煙治療とは、禁煙したい患者様と、それを支援・指導する医師・看護師、さらに禁煙のつらい時期をのりこえやすくする内服薬(チャンピックス)や貼り薬(ニコチネル)、これら3つの要素からなる治療です。それに加えて禁煙アプリ(チャンピックス服用時のみ利用可能)を併用することにより禁煙成功率がさらに上がるといわれています。

当院では禁煙アプリを用いた禁煙治療をおこなっています

保険で禁煙治療をうけることができます

①~③の条件を満たせば、保険による禁煙治療をうけることができます。
① 喫煙についての簡単なアンケートを記入していただき、その結果に基づいてニコチン依存症と診断されること。
② 「1日の喫煙本数」×「喫煙年数」の値(ブリンクマン係数)が200以上であること。例えば1日10本ずつ20年喫煙していれば、ブリンクマン係数は200となります。
③ 以上の条件を満たし、禁煙の意志を持ち、禁煙同意書に署名をいただくことで禁煙治療を始めることができます。

禁煙のメリットについて

「長年吸ってきて肺も真っ黒だろうから、今さら禁煙しても…」とお考えの方もおられると思います。
でもそんなことはありません。禁煙してから刻々と肺の機能も含めて改善されてきます。
例えば…、
禁煙後20分……血圧や脈拍が下がる
禁煙12時間後……血液中の一酸化炭素濃度が下がる
禁煙 2週~3か月後……心機能・肺機能が改善する
禁煙 1~9ヶ月後……咳、息切れが改善する
禁煙 1年後……心臓の病気のリスクが半減する
禁煙 5年後……脳卒中のリスクが非喫煙者と同等になる
禁煙 10年後……肺がんの死亡率が半減する
グラフは、喫煙者および非喫煙者の間で、肺機能の変化をみたものです。グラフの縦軸はおおまかな肺機能、横軸は年齢をあらわしています。
青の曲線は非喫煙者の場合です(年齢とともに肺機能はある程度は低下します)。赤の曲線は25歳から喫煙を続けた場合で、非喫煙者よりも若い年齢で肺機能が低下することをあらわしています。水色の曲線と黄色の曲線は、それぞれ45歳・65歳で禁煙した場合で、禁煙後に肺機能の低下は(非喫煙者と同等レベルまで)抑えられていることをあらわしています。
※黄色の横線は、あまりに肺機能が低下してしまった場合には、在宅酸素療法(HOT)が必要となるということをあらわしています。さらに低下してしまうと、生死にかかわります(赤の線)。
もちろん、それからでも禁煙すれば寿命は延びる可能性があることをあらわしています。

禁煙補助薬について(内服薬、貼り薬)

① 内服薬(チャンピックス錠)
禁煙補助薬として市販されている貼り薬(禁煙パッチ「ニコチネル」)や、ニコチンのガム(「ニコレット」)は、ニコチンを含んでおり、禁煙でニコチンの離脱症状
が生じるのを和らげて禁煙を助けます。
一方、チャンピックス錠には、ニコチンはまったく含まれておらず、これまでの禁煙補助薬とは異なる新しいお薬です。(チャンピックス錠は医療機関での処方のみとなります。)
チャンピックス錠は、タバコを吸いたいという気持ちを抑えたり、禁煙によるニコチンの離脱症状を軽減します。また、チャンピックス錠を服用中に喫煙すると、タバコから得られる満足感が抑制されます。
飲み方は、以下のように段階的になっています。
・第1~3日目は0.5mgを1日1回食後に服用、
・第4~7日目は0.5mgを1日2回朝夕食後に服用、
・第8日目以降は1mgを1日2回朝夕食後に服用
また、服用は12週間となります。(詳しくは発売後、医師の指示に従ってください)

② 貼り薬(ニコチネルTTS)
ニコチンパッチともいわれます。ニコチネルTTSはニコチンを含んだ皮膚に貼る薬です。1日1回、上腕やおなか、背中などに貼ります。標準的な試使用期間は8週間です。ニコチンガムと異なり、ニコチネルTTSには健康保険の適用があります。

医師が処方する新しい治療法の禁煙治療アプリ®︎とは

◆禁煙治療アプリ®︎とは?

喫煙は心臓・肺・がんなどの疾患になる危険性を大いに高めると言われており、結果的に日本では年間12〜13万人の死亡に関連する危険因子とされており、禁煙治療の重要性は高まっています。
多くの喫煙者は「ニコチン依存症」という薬物依存の状態である言われています。ニコチンの依存性は強く、依存症患者がやめる難しさはコカインやヘロインと同程度とも言われています。(※)
禁煙治療にはこれまで医師が処方する医薬品として飲み薬や貼り薬がありましたが、最新の治療法としてニコチン依存症治療アプリのCureApp SC ニコチン依存症治療アプリ及びCOチェッカーが追加されました。

※ Clinical practice. Treatment of tobacco use and dependence. : N Engl J Med. 2002;346(7):506.

→ 治療アプリで禁煙治療するとは
画像提供元:株式会社CureApp

◆どういう仕組み?

一般的にスマートフォンで利用されているヘルスケアアプリとは異なり、禁煙外来で医師の診断のもと処方され、患者さんにご使用いただく医療機器です。
常に患者さんの側にあるスマートフォンの特性をいかし、在宅や勤務中など医療者の介入が難しい「治療空白」期間をアプリが支援することで、禁煙継続率が向上します。
また、アプリへの入力内容から前回の診察以降の患者さんの日常の様子を医師が詳細に把握することできるため、より効率的で質の高い禁煙治療を可能にします。
→ CureApp+SCによる継続禁煙率
画像提供元:株式会社CureApp

◆どうすれば使えるの?

医師の診察を受けた際に処方され、その後、利用開始するために患者さん自身のスマートフォンに患者アプリをインストールし、医療機関で初期設定を行います。
後日、COチェッカーがご指定のお届け先住所へ届きますので、同封されている取り扱い説明書に従い、利用を開始します。
→ 製品構成
画像提供元:株式会社CureApp

◆値段はどれくらい?

治療アプリ®︎は保険適応のため、治療費用はご自身の負担割合に応じてご負担いただきます。
CureApp SCを含めた禁煙治療は診察などを含めて3割負担の場合、27,000円ほどとなります。
タバコを1日1箱500円で喫煙を続ける場合にかかる費用は年間182,500円ほどになり、さらに毎年継続的に費用がかかることを考えると経済的メリットは大きいです。是非当院で治療アプリ®︎を活用した禁煙治療を頑張っていきましょう!

禁煙を成功させたい方は当院の医師・スタッフにお気軽にお問い合わせください
→ 1年間のタバコ代と禁煙外来費用
画像提供元:株式会社CureApp

問診票のダウンロード

こちらでは問診票のPDFファイルをダウンロードしていただけます。
下記より問診票をダウンロードして印刷し、あらかじめご記入のうえ、診察時にお持ちください。
ご記入にあたってご不明の点等がございましたら、来院時に受付にてお問い合わせください。

問診票ダウンロード

 

禁煙治療問診票のダウンロード

禁煙治療をご希望のかたは通常の問診票だけでなく以下の問診票についてもご記入をおねがいします。

問診票ダウンロード